2006年05月28日
『マブラヴ オルタネイティヴ』の感想
そんなこんなで『マブラヴ オルタネイティブ』の感想でも。致命的なバレはないですが、ある程度は内容に触れていますので、それでもOKという方のみ読み進めてください。長文の上に口調が段落によって異なったりしていますが、テンションの問題なので気にしないでください。
◎はじめにの前に
『マブラヴ』というのはageというエロゲブランドが発売したエロゲで、それ自体は2003年には発売されているのですが、諸般の事情により全ストーリーが一作品に収まらず、その続編(後編)を『マブラヴ オルタネイティブ』としたのが本作品になります。
『マブラヴ』にはほのぼのとしたハートフル学園ストーリーである『エクストラ編』と、宇宙人に地球が支配されつつあるパラレルワールドに主人公が飛ばされた『アンリミテッド編』に分かれています。『エクストラ編』の物語はそれなりに完結しているのですが、『アンリミテッド編』は伏線貼りっぱなしであったり、他にも多くの謎を残したまま終わっており、その完結編として『オルタネイティブ(以下オルタ)』の登場が待ち続けられていました。
◎はじめに
『マブラヴ』から3年も待たされた「あいとゆうきのおとぎばなし」。『マブラヴ』の時も延期延期で散々待った記憶があるけども、今回の延期はそれを凌駕していたわけであり。ぶっちゃけ、『マブラヴ』が発売された直後は『オルタ』を2003年内に発売するのがageの急務だとかなんとか吐きまくっていたけども、1年、2年と経つ内にその思いは風化したわけであり。それだったら、『オルタ』なんて買う必要もなかったわけなのだけど、そこはまぁやはり気になるわけであり。ついにというか、やっとというか。なんというか、発売されたのが現実感に乏しい作品ってのも珍しいと思いました。実際に発売された時も本当に発売されたの? って思いましたもの。
そんな冷めた気持ちではいたけれど、いざ発売されて手にとると、あの3年前の気持ちが急激に蘇ってきたわけで。それはまるで記憶を取り戻した夜神月のように。そうだ。あの時、儂は『オルタ』の発売が待ちきれなくて、耐えられなくて、それを我満する為に己の記憶を封印したんだった。『オルタ』を手に取った時、再び記憶が蘇るように。嘘。電波だしてごめんなさい。ぺこり。
閑話休題。
そんな「あいとゆうきのおとぎばなし」。愛も勇気もありました。確かにそういうストーリーでした。感動しました。素晴らしかったです。しかし、おとぎ話ってのはヒドイと思う。原作版グリム童話みたいなエログロって意味なんだもの。これは酷いフェイクだ。普通、おとぎ話って言ったら子供向け童話を連想するじゃない? ひらがなで「おとぎばなし」って書いてあるのだから尚更。でもさ、今回のそれはエログロ。巧妙な仕掛けというか、いかにもageらしいというか。これはやられたと思いました。
この感情は『君が望む永遠』の第1章体験版をプレイした時に、2章に対して期待していたのを裏切られた感じに似ている。第1章で爽やか青春萌えラブストーリーを展開して起きながら、2章ではそれを見事に突き落とした。鬱で重い展開の繰り返し。しかしながら、そんな展開でもユーザーは評価した。期待していたのとは違うけども良かった。感動したと。
今回の『オルタ』に関しても同様のことが言えるのではないかと思う。私が当初『オルタ』に期待していたのは燃えと爽快感によるカタルシスである。体験版により『オルタ』の内容が「強くてニューゲーム」であることは明かにされていた。『アンリミット編』ではレベルの低かった武が徐々に成長しながらも、結局は目的達成をすることができなかった。その成長した武が今度はそのままの能力で最初から存在しているのである。これは燃える展開だ。『アンリミット編』では苦戦した部分も『オルタ』の武ならば問題なく処理することが可能。ジャンプ主人公宜しくの天才少年が燃えバトル展開だ。これは『アンリミット編』の重さを解消する為のカタルシスを『オルタ』に求めていたというのもある。『アンリミット編』はフラストレーションの溜まる展開の連続であった。武自身が能力不足ということもあり、活躍らしい活躍もせず。敵であるBETAも登場せず。謎も明らかにされず。んでもって、リアルタイムで3年も待たされたのである。なんだかんだで溜まっていたものは大きい。
しかし、ageはやってくれた。『オルタ』はそんな都合の良い物語ではなかった。期待した燃え展開は最初の方に少しだけあるのみ。あとは過酷な運命に抗うことを許されない苦しい物語が続く。これではまるで『ベルセルク』である。苦しい苦しい。武が大活躍するシーンを見たいのに格好良いのは脇役ばかり。いや、一人前という設定ではないからしょうがないのかもしれないけどさ。でも、やっぱり期待しちゃうじゃない。主人公なんだし。何かしらしてくれると思うよね? けど、この世界はそんなに甘くないというか。そんなフィクション。
◎キャラクター
当初『マブラヴ』という作品は、『君が望む永遠』に対比する超王道ドタバタ学園ラブコメストーリーだったらしい。プレイ時間も短めで、いわゆる大作と呼ばれる作品の企画ではなかった。雑誌のインタビュー記事などでも「プレイ時間は『君望』よりも短いです」と言っていたくらいだ。
しかし、『君が望む永遠』の大ヒットにより本作を『君望』のように期待するユーザーの為に大作化させた。ageのウェブサイトでシナリオ増量のアナウンス。それにより延期延期。あげくの果てには分割。そういえば、『マブラヴ』のプレイ時間は100時間とかアナウンスされていた時期もありました。確かに『マブラヴ』と『オルタ』のプレイ時間合計は100時間以上あるわけで。当時は本気でこれを一本で発売するつもりだったんだろうなぁと。CD6枚組での発売予定だったし。いやはや。
そんな『マブラヴ』。超王道ストーリーなのだから、キャラクターも超王道。毎朝、主人公を起こしにくる幼なじみ。他人との交流が極端に苦手な感情表現不器用娘、メガネをかけたしっかり者の委員長等々。ハートフル学園ストーリー仕様である。
ぶっちゃけ、これらのキャラは『オルタ』のシナリオには合っていない。ドタバタ学園ストーリーに最適化されたキャラクター達であるので、それは当然と言えば当然である。第一、軍人があんな長髪でいいわけがない。
まぁ100歩譲って委員長や冥夜に関してはいいかもしれない。しかし、たまと綾峰と美琴はいくらなんでも無理がある。キャラの軍人化が不可能というか。ま、無理に軍人化してもキャラが崩壊してしまうのだけども。
が、本作ではそのマッチしていないキャラクター達を敢えて使うことで、面白さを出そうとしているようには思う。学園ストーリー仕様のキャラクター達を軍事物で使うことによる面白さというのだろうか。そういうのはある。ただ、やはり無理くさい部分があったことも確か。この辺りのバランスというのだろうか。そういうのは新キャラを使ったりしてカバーしてはいたが、なんとも評価の難しいところ。
◎シナリオ
人類とコミュニケーション手段を持たない異星人が地球を侵略しようとしている。人類はロボットに乗ってそれに立ち向かう。
そんな『コンバトラーV』みたいな今時としてはローセンスな素材を本作は見事に調理していると思う。まったく古さを感じさせず、むしろ新鮮な印象を受けたくらいだ。
今回のシナリオは『アンリミテッド編』で描かれなかった純夏ルートに該当すると言われている。が、内容の方は純夏ルートというよりは、夕呼ルート、武ルートといった方が正しい内容。『YU-NO』で言うなら異世界編といったところか。
国賊やら憂国やらといった素敵な単語が飛び出してくる内容で、とても右寄り。属の為に個を犠牲にするのも厭わない、未来の為の礎となれ。表現の自由とはいえ、本編の内容は様々な理由でリスキー。ある意味、はっちゃけちゃったとも言える。表現の自由も文化や宗教によって規制されるべき、なんて某イスラムな言葉が聞こえてきてもおかしくはない。しかも、現代の日本風の考え方は『オルタ』の中ではアメリカ的と否定的。そっち方面のメッセージ臭もたっぷりで、スキマ産業たるエロゲ業界ならではの内容といっても良いだろう。こりゃ、他の媒体じゃいろんな意味で無理。
内容はというと重い。『アンリミテッド編』を軍事物と表現するなら、『オルタ』は戦争物。モチーフになっているのは、第二次大戦の日本軍だろう。あの当時の反米思想をそのままBETAに向けている感じ。任務を達成することが最優先であり、その為には仲間を見殺しにするのも厭わない。仲間だけではなく、自らが犠牲になることも。
絶望、無力といった言葉が脳裏に浮かびまくり。しかも、それを正論としている点が凄い。最後まで否定なしで、この思想が貫かれるからなあ。
ただなんだろう。今の日本人に失われてしまったナショナリズムを思い起こさせる……とでも言えば良いのだろうか。そんなパワーに溢れていたことは確か。作った人もプレイしている人も戦争とかリアルでは知らないのだけど、それでも感じるものがあるわけで。素直に凄いよ。俺はこういうのが作りたかったんだ、というパッションをビシバシ感じた。それがユーザーの求めているものだったのかと言われると否なのだけど、それでも認めざるを得ない凄さがある。思えば『君が望む永遠』の時も似たような感想だったっけ。儂も進化ないね。
その為に作中で無茶苦茶しまくってるけど、冷静に考えると答えが用意してあることに気付く。●●●●ゃ●が死んだのは武の成長の為。●●●●が死んだのは部隊の成長の為、最後で●●●●●●しまったのも、再構成された世界に彼女達の意思を強く反映させる為。が、結果はどうあれその過程はお粗末だったけどね。『天外魔境II』や『サクラ大戦』を思い出したというか。最後の勢いに乗じたとしても、息切れしないで描ききるのは難しいみたいで。
あとまぁ、設定を作り込んであること作り込んであること。実際はハッタリにハッタリを重ねたことを説得力たっぷりに描写することで、リアリティを演出しているのだけど、お馬鹿なおいらには何がなんだかチンプンカンプン。よくわからないけどすげー、みたいな。『YU-NO』のSF理論を見たときがこんな感じだった気がする。要するになんとなく理解できればいいのだろう。
エロゲであることから許される怒濤の設定説明。座学という形で30分以上も設定説明が続く場面とか、本当凄いよ。こんなのは、はっきり言ってオナニーショーですよ(笑) が、ただのオナニーショーではなく、それなりに見られるものになっているわけで。エンターテイメント。
しかしまぁ、濃い内容だわコレ。生きるとは何か、生き残るとはどういうことか、勝つ為には何をしなければならないか。どう決断しなければならないのか。少年漫画に出てきそうなテーマだが、それを18禁で描いてしまっているわけで。カニバリズムこそ出てこなかったが、色々と濃かった。
ま、何にせよ、3年間も待たされた反動が出たというのはある(笑) 『アンリミテッド編』→『オルタ』をブランクなしでプレイしていたとしても、今のような感想は得られなかったろう。きっと、機械的に物語を解体しそれで終わっていたのではないか。
勿論、これは延期を肯定するものではない。ただ待たされた故の感慨というのも深かったわけで。一つ一つのシナリオの重みをヒシヒシと感じた。全52話のアニメで26話が終わった後、次の27話をオンエアしたのが3年後だった、みたいな感じ。これだけを聞くと酷い話である。
ただ実際に待ってプレイした今となっては、貴重な経験が出来たかなぁとも思えているのだ。だって、普通なら有り得ないロングバケーションですぜ。ageに感謝とまではいかないが、握手を求めるくらいはしたい。
◎絵


キャラクターの項目で書いたのと被るが、メイン原画Bou氏の絵柄が作風にまったく合っていない(笑) 氏の絵柄はコミカルだ。ドタバタコメディーにこそ相応しい。こんな殺伐とした作品には似合わない。
ぶっちゃけ、『アンリミテッド編』の企画からして無理があったと思う。作っている途中であれこれアイデアが浮かんできて再構成したというのはよくある話であるが、この絵柄でそれをやっちゃあ駄目だろうと。再構成するなら、原画から代えるべきだったのではないだろうか。ただageってこういう挑戦的なことが好きそうなんだよな。合ってはいないが、プレイしていて慣れたというのはあった。
が、根本的にBou氏の絵柄は私の好みではない。ちょっと独創的というか。ヘタウマというか。癖がありすぎて。それにエロさをほとんど感じないというのも痛い。絵本とか児童向けの漫画とか、そういうのに合っている感じで、エロゲ向きではないと思う。
それに絵が独特すぎて、他の絵師との整合性が全く取れていない。これは最後まで違和感があった。他絵師のキャラが出てくる度にメインキャラに比べて浮いているなぁと思ってしまうのだ。勿論、『君望』原画のバカ王子ペルシャ氏とも合っていないし。
複数の絵師が参加している作品というのは、絵柄の違いを同一性の塗りによってカバー(統一性を出す)していることが多いが、Bou氏の絵柄はそれができないくらい癖がある。
それに男キャラのパターンが少ないのも寂しい。みんな白銀武に似てしまっている。他のパターンはなかったのか。
私は絵のことに関してはほとんどわからないが、こうなってくると画力不足なんじゃあ……とすら思えてくるわけで。どうにかならんものだったか、と。
◎システム
まぁ、凝りに凝ってること。目パチ口パクは勿論として、白い吐息、戦術機が歩行する際の揺れ、ジャンプする際の上昇、倒れる際の反転、コンディションを表示する計器類、首をキョロキョロと動かして左右を見る時のカメラワーク、夕陽が落ちて夜になる時間の流れなどなど、思いつく限りの動きが表現されている。いわゆる映画的な演出。
他にも立ちキャラが10人以上同時に表示されたりとか、とにかく圧巻の一言。んでもって、この変の演出こそが今まで延期に延期を重ねた理由なのだと思われる。
勿論、最初からこの仕様が決まっていれば1年程度で発売できただろう。ただ制作の変遷をこれまで発表されてきたものと鑑みると、ある程度作る度に「こうしたらいいんじゃないか?」というクオリティアップ欲求が生まれ仕様変更というのが数回あったのではないだろうか。
『マブラヴ』でもある程度は動きのある演出があったが、目パチ口パチやダイナミックなカメラワークは存在していなかった。特に解像度がワイドアスペクト比になっているのは大きい。大迫力の画面になり、かなり見応えのあるものに仕上がっていたが、これにより殆どの絵素材は描き直しだった筈。一見すると多くの背景は『マブラヴ』の流用に見えるが、実際は地味に労力かかっているわけで。ここまで『オルタ』に尽力を注いだのはなぜなんだろう、という疑問すら沸いてくるほどだ。
が、ここまでやってきておいて、CGモード、サウンドモード、シーン再生モードといった機能が未搭載。敢えてやっているのはわかるのだけど、なぜそういう仕様にしたのかは不明。
そうそう。ゲーム的なことを言えば一本道で分岐らしい分岐はない。↑のようなことにマンパワーを費やせるのだから、分岐そのものは作ろうと思えば作れた筈である。しかし、本作は敢えて分岐を無くしているように思う。勿論、『アンリミテッド編』から繋がる完結編としての『オルタ』であるから、分岐なんてものは存在しないという解釈もできる。
ただ私はそういうのとはちょっと違うと思ったわけで。武は死ぬことで物語をループする存在になっている。要するに失敗しても、BETAに殺されたとしても、また最初からやり直すことが可能なのである。しかし、武はそれを拒んだ。悲惨な運命を向かえるのはもう嫌だ。あんな絶望を味わいたくはない。だから、今回が最後の物語。今回で決着を付けると誓った。
つまり、選択肢がないことを選択した。それを反映した結果がこの一本道展開なのではないだろうか。人によっては分岐があった方が良いという人もいるだろう。バッドエンドを見せてフラグを立たせててからハッピーエンドを見せるというやり方もあった。それはゲームとして発表しているのだから、当然の欲求なのかもしれない。ただ私はこういうのもアリかなぁと思ったわけで。複数の結末はいらないというか。あの終わり方で良かったのではないかと。分岐がないから短いのかと言えばそんなことはないしね。
◎音声
フルボイス。それ自体は今のエロゲ界では珍しいことではない。ただこの作品のフルボイスは「ばっかじゃねぇの?(褒め言葉)」と思えるくらい凄い。長い作品のボイスと言えば『ハローワールド』が挙げられるが、あの作品は女性キャラのみフルボイスであった。が、『オルタ』は完全フルボイス(変な言葉)。若本やら、子安やらといった有名声優含めて喋りまくり。気の遠くなるような収録時間を要したに違いない。単純なボイス量で言えばゲーム史上最大のメッセージ数なのではないだろうか。
そういうわけで、声優さん達と収録スタッフには最大級の讃辞を送りたいところ。特に夕呼先生役の方(稲葉貴子=本井えみさん)。とてつもない重労働だったのは勿論のこと、声優としての資質が凄いというか。『君のぞラジオ』でゲスト出演していた際に普段の声を聞いたら見事なロリボイスなのな(笑) いろんな意味でビックリした。
◎音楽
サウンドモードがないので良くわからないが、半分以上は『マブラヴ』からの流用だと思われる。ただ全体の曲数はかなり多い感じ。
3Dサウンドというか、環境設備が整っていれば立体的な迫力のある音響が楽しめるらしい。
◎歌
ageと言えばゲスト。
『君が望む永遠』では古谷徹氏、『アカネマニアックス』では関智一氏、『マブラヴ体験版』では垂木勉氏とこれまで様々な豪華ゲストを作品に登場させてきた。
そんなageの今回のゲスト。それはJAM Projectである。影山ヒロノブである。『ドラゴンボールZ』である(違う)。いやー、初めて『未来への咆哮』を聴いたときはビックリしたわ。また凄いところを引っ張ってきたなぁと。本当、良くやる。お見事である。JAM Projectによる曲が3曲入っているのだが、どれも見事。挿入タイミングもバッチリだし、演出効果としても申し分ない。
この辺りは延期効果というよりは分割効果といったところか。
◎アニメ
そういえば当初はこのアニメの制作が遅れているとかで発売延期が重ねられたのだっけ。よくわからないけど、手作業で一人の有名な人(でも手が遅い)が作ったらしい。確かにアニメ関連のクレジットは一人だけだった。
まぁその辺の詳しいことはわからないが、アニメ単体の出来は素晴らしい。スサノオが加粒子砲をぶっ放すシーンとか、軍人の方々が敬礼をするシーンとか、匠の技を感じたもの。
ただ原画との調和がまったく取れていない(笑) 普通は違和感がないように、原作に忠実なアニメにするじゃん? 中には中途半端にしか似なくて失笑を買ったりする作品もあるじゃん? 今回、そのセオリーを全く無視しているんだもの。これは開き直りだと思った。
それから凄いのがオープニング。テレ東アニメオープニングのオマージュになっているのだが、ここまでキッチリ作られるとただただ感嘆の一言。毎回プレイする毎に見ていた気がする。勿論、コンシューマ『サクラ大戦3』みたいな技術的な凄さがあるわけじゃないのだけど、ハリウッド映画の予告編みたいなオープニングとでも言えば良いのだろうか。この力の入れ具合も凄かった。
◎エロ
あるよ、一応。
◎総評
エロゲー史に残る傑作だと思う。延期というノイズがあったり、事前情報のないグロがあったりしたことで、イマイチ評価の伸び切れていない部分があるが、それにしてもこのクオリティは凄いよ。そんじょそこらの作品とは比べ物にならない。エロゲーマーを自称する人達はやっておかなければならない作品。
エロゲをしてこんな気持ちになったのは『YU-NO』以来じゃないだろうか。感動、感動、大感動(おすぎ風に)。何度泣きそうになったことか。名シーンの多いこと多いこと。パワーの溢れる作品だったなぁ。
ただなんつうか、エロゲってのは発売してプレイしてしまったら終わりなんだよなぁというのを凄く実感したわけで。
『マブラヴ』の同時期に発売された『ハローワールド』なんて、とっくに過去の物として消化されてしまったけど、『マブラヴ』は『オルタ』のお陰で今まで新鮮なままでいられたというか。それが発売されたことで終わってしまった。今は祭りの跡。それは普通の考え方ならば、良かったことなのだけど、プレイし終わった今では妙な寂寥感を覚えてしまった。
今度、これクラスの作品に会えるのはいつの日になるやら。
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